今回は、「リーディングに迷ったときのヒント」のご質問フォームにご投稿いただきました内容と、メールにてご質問いただきました内容について、「リーディングに迷ったときのヒント」第二弾をお届けします。
他者をリーディングしたときに、自分へのメッセージと思えるような結果が出てしまった場合、どうしたらいいか
リーディングを行う前に、「このリーディングは、相手のために行います」と意識してから始めてみてください。カードを準備しながら、その人にとっての最善が見つかるように思いを込め、相手と自分の間にしっかりと境界線を引くということを意識するのもおすすめです。
そのように意識をした上で、それでも出たカードが自分へのメッセージではないかと思えたら、心にとどめておき、後ほどどうしてそう思ったか、自分を見つめてみるといいと思います。
改めてセルフリーディングで、カードに質問してみるといいかもしれませんね。
正反対ともとれるカードが出た場合、どれを優先させたらいいか
“「今日は1人の時間を大切に静かに過ごすように」と出て、もう一方のカードは、「どんどん外に出て行動するように」と出たら?”
複数枚のカードで行うスプレッドを使用した場合と、1枚引きで引き直した場合など、状況により異なると思います。
まず、複数枚のカードでリーディングを行う場合、質問内容を明確にすることと、スプレッドを展開する前に、それぞれの対応するカードが何についてのメッセージか決めておくということが必要となります。例えば3枚引きの場合、1枚目が過去、2枚目が現在、3枚目が未来といったように、正反対のカードを引いても、カード全体の流れを見て判断できます。
次に、1枚引きを行い、引き直した際に正反対のものが出てしまった場合、そもそもカードを引き直したいと思ったのは自分の望む答えが得られなかったからでしょうか?
リーディングをしていると何か違う、ピンとこない…そんな風に思ってリーディングし直すといったこともあると思います。
それでは何故、引き直そうと思ったのか、リーディング結果がピンとこないと思ったのはどうしてなのかということを見つめ直してみるといいかもしれません。
今日は静かに過ごすようにと言われたけど、本当はそんな気分じゃないから、新しいカードを引き直してみた。そうだとしたら気付いていなかった本当の自分の気持ちに気付き、自分の望むような一日を過ごせるかもしれません。
オラクルカードリーディングでは、直感で感じたことをリーディングの答えとして採用します。つまり、解説書に書いてあることだけではなく、そのカードを見て自分がどう感じるかということも、一つの答えになるということです。カードを眺めてみて、直感的に受け取った情報も、カードリーディングの答えとして採用してみてはいかがでしょうか。解説書はあくまでも解釈の例であって、答えはそこに書かれているものに限定されません。
1人の時間を大切に静かに過ごすように、と伝えるカードを開いたとき、どんな感じがするでしょうか?そして、外に出て行動するように伝えるカードを見ると、どのようなことを感じるでしょうか。それぞれのカードの中で、どうしても目が行くモチーフや、気になる色があれば、どうして気になるのか、なぜそう感じるのか、じっくり感じ取ってみてください。感情や感覚に変化があれば、それも意識して、そのカードが何を語りかけていると感じるか、じっくりと探ってみてください。
あまり考え込む必要はありません。自分で感じたことが答えです。最終的に、これが答えだと感じるものをリーディングの答えとして採用してください。答えだと感じることに理由や証拠は必要ありません。
このように、直感的に自分が何を感じているのか、という情報を優先するようなリーディングをして、例えば「1人の時間を大切に静かに過ごす」のカードを見たときに、なんとなくしっくり来て、何か大切なことに気づけるように感じ、「どんどん外に出て行動するように」のカードの方は、これから精力的に行動することができるような気がしたとします。
そうすると、最初は「今日は1人の時間を大切に静かに過ごす。どんどん外に出て行動する」という一見ちぐはぐなメッセージだったものも、「1人の時間を過ごせば、外に出て楽しく積極的に行動するための指針や気力、機会を得られる」といったメッセージに変わるかもしれません。あくまでも例ではありますが。
オラクルカードリーディングによって受け取れる答えは、本当は自分の中にあって、カードには、リーディングする人が映し出されていると言えると思います。
「心の関係を癒すスプレッド」で、ネガティブに規定された位置にポジティブなカードが出てしまった
“「心の関係を癒すスプレッド」について質問です。「相手に与える悪影響」の位置でペンタクルの10や女帝のような一見ポジティブなカードが、逆に「相手を助ける方法」で悪魔のような一見ネガティブなカードが出て解釈に困っています。ちなみに今回尋ねている状況はどちらも正位置です。ライトシアーズタロットを使用しています。
前者の場合はさほど悪影響はないということなのか、後者の場合はそもそも助けられる方法がないということなのか……。片方だけならそのような解釈も可能なのでしょうが、今回は同時に起こっているのでなおのこと困っています。どう解釈すればいいでしょうか?”
心の関係を癒すスプレッド
ハートの左と右に位置するカードを比較することで、二者間における関係を確認・発展させるためのスプレッドです。
①2人の関係における現在の重要な問題
②2人の絆の強い部分
③2人の関係における障害や課題
④ A さんが望むこと
⑤ B さんに対するA さんの本心
⑥A さんがこの関係に与える悪影響
⑦ A さんがB さんをサポートできること
⑧ Bさんの望むこと
⑨ A さんに対するB さんの本心
⑩ B さんがこの関係に与える悪影響
⑪ B さんがA さんをサポートできること
⑫この関係で起こりうる未来
質問者さんがリーディングを行い感じたことが正解だとは思いますが、一例としてお伝えいたします。
心の関係を癒すスプレッドで6枚目(または10枚目)の「Aさん(Bさん)がこの関係に与える悪影響」で、ペンタクルの10が出た場合、突然与えられた豊かさで関係が変化してしまうことは考えられるのではないかと思いました。
金銭などの物質的なものから、相手から与えられる精神的な満足感も、度が過ぎると悪影響になるのかと思います。
次に7枚目(または11枚目)の「Aさん(Bさん)がBさん(Aさん)をサポートできること」で、悪魔のカードが出た場合、相手が執着していたり依存しているものからの解放への手助けや、悪い誘惑に負けないようなサポートを必要としているのかなと思いました。
このようにリーディングをしなければいけないということではありませんが、参考になれば嬉しいです。
他の質問の場合、悪魔のカードが出たらどのように解釈するかなど、練習してみるのも面白いかもしれませんね。
私見ではありますが、タロットカードもオラクルカードも、現実世界と同じように、表と裏の意味を常に同時に持っているとは思うので(良いけど悪い、好きだけど嫌い、のような…)、例え正位置であっても、解説通り100%完璧にポジティブな意味合いで捉える必要もないのだろうと思います。
「手放したほうが良いこと」を質問したら、「豊かさ」が出た
“初心者です。エンジェルアンサーオラクルカードに「手放したほうが良いこと」を質問したら、「Abundance豊かさ」が出ました。これは「今ある豊かさを手放して、0から再スタートしよう」という解釈になるのでしょうか?使用するデッキが不向きだったのでしょうか?”
こちらについても、質問者さんが直感的に感じたことが、質問者さんにとっての正解となりますので、一例として、ほかの解釈をお伝えいたしますね。
カードの絵柄を見ると、豊かさの象徴ともいえるような金のコインがあふれ出ています。手に持った器には多すぎず、少なすぎない量が残っています。豊かさが物理的なものだとすると、過剰な物を手放すようなメッセージにも読み取れます。
流行りを過ぎた服や、古くなった化粧品、昔集めていたぬいぐるみや小物など、それぞれの方に、思い浮かぶものがあるかもしれません。
また、もう一例として、キーワードから手放した方がよいものは「豊かさやお金への執着」とも読めました。
例えば結婚相手を年収で探すとか、やりたい仕事があるけど、金額で選んでいるなど、絵柄のコインから「お金」というキーワードが思い浮かびやすいと思います。
初心者の方ということで、絵柄から直感で読み取るということは、もしかしたら少し難しいと感じてしまうかもしれません。ですが、カードの絵柄からメッセージを読み取れるようになると自分だけのオリジナルのメッセージを受け取ることができますので、絵柄をよく観察してみてくださいね。
また、解説書の内容を全て採用する必要はなく、絵柄からメッセージを受け取ることが難しい場合は、解説書の内容の一部や、ピンとくるキーワードだけを受け取っても大丈夫です。
カードの解説書を読むと、良いカードだ、悪いカードだという判断が働いてしまいますが、本来カードの持つ本質的な意味合い(例えば、豊かさ)には良い、悪いというものはないと思います。
カードが持つ「キーワード」にフォーカスすると、文章を読むより判断がしやすくなるかもしれませんね。
直感を使って絵柄からメッセージを受け取る際には…
・カードの絵柄をみてどんな印象を受けたか
・絵柄の中で気になるところや、一番惹かれるところはあるか
・感覚や感情に変化はあるか。例えば、冷たい、重たい、嬉しい、悲しいなど。
受け止めた情報を総合的にみて、カードからメッセージを受け取ってみてください。
上記の内容を箇条書きやキーワードだけでもいいので、メモを取りながら行うと良いと思います。
いかがでしたか?今回のコラムが、みなさんのリーディングのヒントになればうれしいです!