説明
● イントロダクション 目に見えない精神世界には、地球が癒されていく過程を自らの英知で助ける天使たち、そして祖先の人々、先人たちが集まっています。こうした存在の驚くべき愛の力とつながるには、まず私たちが自分の意志でそうしようと思わなければなりません。そういう気持ちが絆を生むのです。 天使は、愛の心を反響させる聖なる存在です。有史以前からあり続ける知性に満ちた魂で、意識あるものすべてを見守る役割を担っています。その姿を目で見ることはできませんが、世界中のありとあらゆる場所に現れています。異なる場所で異なる名前、あるいは異なる姿で認識されているかもしれませんが、愛し、救い、導くという存在の本質と使命は変わりません。 アンセスター=祖先の人々・先人たちは、精神世界へと旅立った“英知を守る人たち”の魂にほかなりません。彼らもまた、世界のありとあらゆる場所に存在しています。賢者、戦士、メディスン・ピープル(呪術医)、シャーマニック・ヒーラー(シャーマニズムに基づく癒しを行う者)と呼ばれた人たちは、それぞれが属していた文化の人々の成長と発展を助けてきました。天使と同じく、祈りの言葉や瞑想、そして儀式を通して精神世界からの癒し、変化や協力をもたらすため、そばに来てくれます。 天使も、そして祖先の人々や先人たちも、人間の精神的・物質的生活を助ける偉大な英知をもたらしてくれます。天使はきわめて公平で、愛に満ちたエネルギーを通して、私たちに安全と導きを与えます。祖先の人々や先人たちの魂が与えてくれるものは、経験です。物質世界で生きるのがどのようなことか、自然の魔法と力を学ぶ過程がどのようなものかを知っているのです。 天使と祖先の人々、先人たちがもたらす言葉は、物質世界と精神世界をつなぐ橋となるでしょう。みなさんの手には、鍵があります。すでに自分の奥深くに宿る英知と、聖なる知恵の間に反響を起こすための鍵です。天使、そして祖先の人々や先人たちはみなさんが知るべきことをわかっています。この『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』によって生まれる絆、そしてカードを使って行う儀式を通して、魔法に満ちた生き方を実践し、そのための道を形作っていくのに必要なメッセージをもたらしてくれるでしょう。 ● エンジェルズ&アンセスターズオラクルカードの使い方 『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』は、聖なる存在を尊び、聖なる存在によって尊ばれる儀式を行う機会をもたらすものです。物質世界と精神世界をつなぐ橋となり、ものごとの本質を見きわめる力と導き、そして聖なる存在からの支援を得ることができます。知っておくべき大切なことがあります。魔法のような力はカードから生まれるのではなく、みなさんの中にある驚くべき英知が反映されるのです。 オラクルカードを扱うという行いは聖なる儀式であり、時間とエネルギーを注ぎ込めばよりよく進めていけるようになり、自信が生まれるでしょう。そして、聖なる存在とのつながりに必要なものが自分自身であることを認識するにつれ、メッセージや解釈の内容が明確になっていくでしょう。 ● カードについて 『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』は 55枚から成ります。特定の順番はなく、重要性の優劣もありません。すべてのカードが天使や祖先の人々・先人たち、そして地球が宿すパワーやメッセージとつながるための手段となります。 ◆ 聖者 全部で 30枚のカードがあり、いずれも精神世界から古代の英知をもたらしてくれる存在が描かれています。世界中から集めたシャーマン、メディスン・ピープル、それぞれの分野で秀でた人たち、戦士、そして商人のカードから成ります。物質世界で生きた経験、それに加えて精神世界的な考え方からの導きや洞察力を用いながら支えてくれるでしょう。 ◆ ガーディアンとメッセンジャー 奇跡的な導きに関するメッセージをもたらすガーディアン・スピリッツのカードは 12枚あります。それぞれの方角を見守る存在、そしてシャーマニズムでいう魔法陣を守るエレメントの天使です。導きを与える魂であり、自分にとっての至高の真実や至高の善、そして至高の目的に向かって生きるために必要な根本的欲求とつながる過程を助けてくれるでしょう。 ◆ 戦士のシンボル 『Light Warrior』という本を執筆していた頃のある夜、夢を見ました。夢の中で、ガイドや天使から直接メッセージを受け取るために使える象徴の数々を見せられました。こうした“戦士のシンボル”のカードがリーディングで出たときは、次にすべきことがらについての重要な情報を理解できるかもしれません。戦士のシンボルのカードは9枚あり、すべてが学びと成長のきざしを示すものです。昔、聖者は自然の中に現れる兆候を見きわめ、それを基に与えられた状況から生まれる結果を予見していました。『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』では、こうした象徴が兆候として示されます。 ◆ 季節 毎年移り変わる季節には、それぞれ独自のエネルギーが宿っています。季節のカードには人生の流れにうまく乗っていくためのメッセージが込められ、また、時間の流れの中でもたらされるメッセージのタイミングの意味を示してくれます。つまり、特定の季節によって特定のエネルギーがもたらされるということです。それぞれの季節が宿す要素を、偉大な師としましょう。 ● オラクルカードとの絆を築く 聖者と呼ばれる人々は石や骨、そして貝殻などの道具を用いながら、魂や祖先とつながる独自の方法を創り出しました。ほとんどが手作りだった道具には、創造主のエネルギーが込められ、宿りました。長い歴史の中で認識されてきたのは、魂とつながるための道具との間にエネルギーの絆を築くことの大切さです。原料となるものは自ら採取したもの、自分の手で狩った生き物だったので、創造主と原料に宿るエネルギーが道具に込められることになったのです。ただ、自分の手で創ったものではなくても、心配は要りません。道具との間に絆を築くことはできます。絆は儀式を通してすぐに生むことができ、長い間持続させていくことができます。時間の経過と共に絆は強くなり、道具が放つ周波数は高まっていきます。 カードを浄化し、自分のエネルギーと協調させていくための儀式は、自分なりの方法で複雑にも簡単にもすることができます。何より大切なのは意図です。ただ、決して複雑ではない方法で聖者やガーディアン、そして自然のエネルギーとつながりたいと思いませんか? ■ カードとつながる儀式 必要なもの: ・ 安心してリラックスできる自分だけのスペース ・ 東西南北の方角を把握しておく ・ オラクルカード 意識を集中させ、しばらくの間深呼吸を続けます。集中できたと感じたら、心の中で次のように言ってください。 “私は今日、オラクルカードと聖なる絆を築くためにこの空間にいます” カードをまとめて手に持ち、一枚一枚めくって、触れながら見ていきます。ていねいに、集中を切らさずに行ってください。これは尊ぶべき体験となります。準備ができたら、すべてのカードを両手で持って、次のように言ってください。 “四方の守護者たち、大地の母、大空の父、天使たち、祖先の人々、先人たち、聖者たち、私は今、すべての存在に語りかけ、歓迎します。今日という日に、オラクルカードと絆を築くための聖なる安全なスペースを生んでくださったことを感謝します。自分自身とのより深いつながり、与えられた才能、そして直感を育み、自らの中に湧き上がる導きのメッセージを聞き、感じ取り、そして知ることができるようにします。オラクルカードから得られる学びがもたらしてくれるものすべてが、すべての場所にあるすべての存在の成長に捧げられるよう、強く意図します” 東を向いて、次のように言います。 “東の守護者たち、風の天使たち。祝福をもたらし、ここに来てくださってありがとうございます。涼しい風のように、英知の言葉を明らかにしてください。私が受けたメッセージを奇跡に変えてくださり、ありがとうございます。私の中にあるものの真の意味を知ることは、大きな喜びです。東からの恩恵を心から喜んで受け容れます” 南を向いて、次のように言います。 “南の守護者たち、火の天使たち。祝福をもたらし、ここに来てくださってありがとうございます。燃え盛るたいまつのように、英知の言葉を光で満たしてください。私が受けたメッセージにより、情熱をかき立てられる過程を助けていただき、ありがとうございます。私の望み、そして意図が導かれていくのを知るのは、大きな喜びです。南からの恩恵を心から喜んで受け容れます” 西を向いて次のように言います。 “西の守護者たち、水の天使たち。祝福をもたらし、ここに来てくださってありがとうございます。波となって押し寄せる善のように、英知の言葉を愛で浄めてください。私の中にある感情を解き明かすのを助けていただき、ありがとうございます。自分自身の深いところまで行けるのを知るのは、大きな喜びです。西からの恩恵を心から喜んで受け容れます” 北を向いて、次のように言ってください。 “北の守護者たち、地の天使たち。祝福をもたらし、ここに来てくださってありがとうございます。強い根によって、英知の言葉をつなぎとめてください。物質世界での強さ、そして私に向けられた贈りものを明らかにするのを助けていただき、ありがとうございます。与えられた英知に集中できることを知るのは、大きな喜びです。北からの恩恵を心から喜んで受け容れます” すべてのカードを心臓に当てながら、次のように言ってください。 “大地にある偉大な母、すべてに感謝します。日々与えてくださる栄養、知性、そして住まい。与えられた才能を安全に表現する私を助けてくださってありがとうございます。英知の言葉に乗せてもたらされる恩恵を受け容れます。私が生きていく上で、もたらしてくれる導きを受け容れます。聖者たちに進むべき方向を示し、私にメッセージをもたらしてくれることを感謝します。私の心はあなたとひとつになっています。大空にある偉大な父、私は今日、あなたに意図を委ねます。あなたの聖なる光と愛に委ねます。私が英知の言葉を通して至高の善と真実と共にあることができることを感謝します。私が今置かれている状況が、すべてあなたの導きであることを知っています。私の意図から生じるすべてが聖なる力に導かれていることを知っています。愛しています” 深い息を吸い込んでください。四方から光が差しこみ、手にしたカードに入って行く場面を想像してください。 大地に宿る英知が、光と共にカードに触れる場面を想像してください。 宇宙の心から生じる愛がカードを祝福している場面を想像してください。 意図を込めるときは、自分なりの言葉を盛り込んでもかまいません。 準備ができたら、次の言葉で儀式を終えてください。 “私は、祝福の言葉と意図により、私が至高の真実と善と共にあり、明確な目的を持って生きていくことを心に誓います。本当にそうなります” あなたは、英知の言葉と結ばれました。 ● カードを使う ◆ カードのはたらき 天使と祖先の人々、先人たちは、聖なる自由意思の法則に従って活動します。私たちのほうから頼まないと、助けてもらえません。聖なる教師たちの驚くべき導きを受け容れる最良の方法は祈りの言葉と意図、瞑想、そしてもちろんオラクルカードです。 カードを手にして準備を整える姿そのものが、天使や祖先からものごとを見抜く力や情報、そしてメッセージを受け容れられる状態であることを示します。ただ、カードを通してメッセージがどのように伝えられるかを正確に知ることが大切です。“類は友を呼ぶ”という言葉はスピリチュアリティの法則にもあてはまります。私たちは自分の思いや感情、そして行いに基づく体験を引き寄せます。オラクルカードは、自分の性格やそのとき置かれている状況、強み、持って生まれた才能、そして課題を反映します。 ◆ カードと誠実に向き合う オラクルカードは、聖なる存在との直接的な形のコミュニケーションを助けてくれる道具です。そのため、誠実な姿勢で向き合っていく必要があります。引いたカードが望むメッセージをもたらしてくれなかったとしても、それが受け容れるべき内容なのだと思うことです。だからこそ、カードを扱うときは分別を持ち、心を大きく開いておくことが大切です。ものごとを見きわめる力、そして率直なアドバイスを受け容れる姿勢でいなければなりません。内容がどのようなものであれ、そうすべきです。 自分自身もカードも尊重しましょう。そういう姿勢が聖なる存在との絆を強め、コミュニケーションの質を高めます。以下のようなときは、カードに触れないでください。 ・ アルコールを摂取しているとき ・ 感情が高ぶっているとき ・ 議論や言い合いの直後 ・ 真実を受け容れる準備ができていないとき 最良の結果が得られるのは、以下のようなときです。 ・ 瞑想をした後 ・ 一日の始まり ・ 自然の中を散歩してきた後 ・ お風呂から出てきた後 ● リーディングを行う カードを使って、自分自身およびほかの人たちに対する正確なリーディングを行うことができます。リーディングに関するルールや教義めいたものはありません。これまで耳にした昔の迷信は忘れましょう。すべては信頼と最良の意図に基づくことを認識してください。リーディングはリーダー自身の主導権で進んでいきます。天使たち、ガイド、そして祖先の人々や先人たちがすべての過程を助けてくれます。リーディングは洞察力をもたらす安全な行いであり、そして楽しくあるべきものなのです。 ● バイブレーションを高める 集中力を高め、情報を正確に読み取れるようにするためには、自分のエネルギーを常に高い状態に保っておくのがよいでしょう。エネルギーの質をポジティブにする自分なりの儀式や決まりごとを定め、心を大きく開き、愛で満たすことから始めましょう。リーディング(自分自身、そしてほかの人たちに対しても)を行う前に、短い瞑想を行うことをお勧めします。リーディングへの意図を強め、白い光や黄金の光に包まれている自分の姿を思い浮かべましょう。今の自分が感謝していることをリストにしたり、思い浮かべたりするのもよいでしょう。あるいは、自然の中を散歩するのもよいでしょう。キャンドルを灯したりお香を焚いたり、自分が一番好きな聖人や天使の絵や像を前にして、聖なる存在が同じ空間にいてくれることを感じましょう。どのような方法でもかまいません。バイブレーションをポジティブな状態に保つことでハイヤーセルフとつながり、天使たちや祖先の人々・先人たちとのコミュニケーションを明確にできます。 ● カードの保管方法 カードの保管に関し、特別な決まりごとはありません。自分とカードのエネルギーを同調させておくため、ほかの人たちが触れることができない安全な場所を選びましょう。ベルベットやオーガンジーの袋に入れておいても、最初から入っていた箱で保管してもよいでしょう。私はオラクルカード用に作られた袋の中に入れています。こうしておけば、特に持ち運びに便利です。袋を使えば、クリスタルやお守りを一緒に入れておくこともできます。カードのエネルギーを純粋に保ち、守ることにもつながります。 ● カードの浄化 低いエネルギーにさらされたときは、カードを浄化しなければなりません。こうしたことは必ず起こります。カードに敬意を払わない人が触れたり、友だちを相手に強い感情が関わるリーディングをしたりすることもあるでしょう。理由は何であれ、カードに浄化が必要であると感じたときは、自分の直感を信じてください。低いエネルギー、ネガティブなエネルギーは、祈りと意図ですぐに浄化することができます。私はお香やセージが好きです。立ち上る煙によって、浄化の過程が目に見える感じがするからです。以下に、浄化の儀式を紹介しておきます。 ■ 浄化の儀式 セージやお香、あるいはこうしたものに似た樹脂や好きなハーブを手に持ちます。古いエネルギーやネガティブなエネルギーを浄化するという行いへの意図を強めましょう。そしてお香やセージに火をつけ、耐火皿などの上に置きます。 カードを手に持ち、立ち上る煙に通すようにします。持ち主であるあなた、そしてカードにふさわしくないエネルギーやバイブレーションが煙によって浄化されていくところを思い浮かべましょう。 そして次のように言ってください。 “四方の守護者たち、大地の母、大空の父、天使たち、そして祖先の人々、先人たち。この聖なる煙と共に、私という存在と私の偉大さの間に立ちはだかるネガティブなエネルギー、古いエネルギーをすべて浄化します。カードが光だけを象徴し、光だけを尊ぶよう浄化していただき、ありがとうございます。ポジティブで、気持ちが高まる正確なメッセージを反映できるよう、聖なる英知をカードに吹き込んでくださり、ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。本当にそうなります” 浄化を終えたら、前に紹介したカードとつながる儀式を再び行うことを強くお勧めします。天使と祖先のエネルギーを注入し直すことができます。 ● シャッフル カードをよくシャッフルすることもエネルギー浄化につながり、リーディングに向けてよい準備をすることができます。 リーディングの前は、カードを手に持ち、浄化された状態でいかなる影響も受けることなく正確なリーディングを行うことができるという意図を強めましょう。 リーディングの直後は、カードをよくシャッフルし、いかなる種類のエネルギーであれ何も残らないという意図を強めましょう。 ● 自分に対するリーディング カードに親しみ、強い関係を築いていくためには、自分に対するリーディングを行うのがよいでしょう。こうしたことはできないとか、すべきではないという話を聞いたことがあるかもしれません。これは古い考え方です。聖人たちは、聖なる存在から自分に対するメッセージやサインを常に受けてきました。みなさんも、オラクルカードを通してまったく同じことができます。自分に対するリーディングは、まったく問題のない行いです。以下に方法を示します。 ・ カードをシャッフルします。 ・ 心の中で唱えるか、口に出して言うかどちらか正しいと感じるほうを選び、次のように言います。「天使たち、祖先の人たち、先人たち。私にとっての至高の善のため、私が知るべきことを明らかにしてくださり、ありがとうございます」 ・ カードを引き、その順番で重ねていきます。カードをめくってイラストが描かれている面を上にするときは、最初のカードがスプレッドの1枚目になるように並べます(スプレッドについては後述します)。 ● ほかの人に対するリーディング 誰かに対してリーディングを行う場合も、手順はほぼ同じです。相手を目の前にして、 ・ カードをシャッフルして並べます。 ・ カードの上に手を置き、天使たちと祖先の人たちに対する感謝の言葉を述べてもらいます。相手が言いにくそうにしていたら、リーダーであるあなたが言いましょう。「天使たち、祖先の人たち。(相手の名前)にとって至高の善のため、私を通し、知るべきことを明らかにしてくださり、ありがとうございます。本当にそうなります」 ・ カードを引いてもらい、順番に重ねていきます。リーディングは、必ず対面で行うものとは限りません。たとえば、電話やビデオチャットで行うときは、相手の承諾を得てリーダーであるあなたがカードを引きます。 ■ スプレッドについて ● ツーカード・スプレッド(2枚のカードの並び) このスプレッドは自分に対してすぐに行えるリーディング、あるいはセラピーなどの補完手段に向いています。私は企業主催のイベントやランチパーティー、あるいは友だちを相手に行うリーディングで使っています。特定の質問や現状についての疑問を対象にするスプレッドです。 1.最初のカードは質問されることがらの状況、あるいはその時点で置かれている状況を表します。 2.最初のカードの横あるいは上に並べる2枚目のカードは、最初のカードで表された状況に関して知るべきことを示します。 このスプレッドを使ってリーディングを行うときは、まずそれぞれのカードの意味を読み取り、その後2枚のカードの意味をまとめて、メッセージの内容を明らかにしていきます。 ● ケルティックコンパス・スプレッド ケルティックコンパス・スプレッドは、『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』のため特別に創ったスプレッドです。『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』には、リーディングに関わる人が宿すエネルギーについて深いメッセージを送ってくれる存在、そして英知を守る存在が多く含まれています。 このスプレッドでは、カードに記されたメッセージだけではなく、イラストに描かれた原型的な姿の人物にも注目してください。あなたに宿る能力や才能を象徴するものだからです。シンボルカードを引いたら、その時点で宿っている特定のエネルギーが、あなたを通して現象化されつつあることを意味します。カードの意味は、以下の通りです。 1.中央:スピリット … あなた自身とあなたのエネルギー 2.北:地 … あなたを揺らぎなくするもの、その時点であなたが集中すべきこと 3.東:風 … その時点でのあなたの思いと感じ方、認識 4.南:火 … 湧き上がりつつある願望、根本的に必要なもの 5.西:水 … 本当の感情 6.北東:注意と行動が必要なこと 7.南東:エネルギーと意図の方向性 8.南西:解き放ち、流れに任せる必要があること 9.北西:その時点でのバイブレーションがもたらすもの ● パストライフ・レッスン・スプレッド このスプレッドは、過去世から持ち続けているエネルギーについて理解し、今の人生で重ねていく学びに活かしていくために創られたものです。イラストに描かれた聖者および人物像は世界各地から集めたものであり、過去世における側面が明らかになることもあります。あるいは、過去世において属していた国や部族に関するヒントを与えることもあります。 このスプレッドの目的は過去世のネガティブな側面を明らかにすることではなく、魂という姿でいくつもの人生を過ごす間に重ねてきた過程で与えられた才能とつながることにあります。ただ、過去世での課題が今の人生でも続いている事実が明らかになるかもしれません。このスプレッドを使って行うリーディングは、根本的な理由を理解し、それを癒していくための助けとなるでしょう。 過去世で宿していたエネルギーの種類がわかったら、それとつながってみましょう。記憶はありますか? 完全に共感しますか? 今はどう感じますか? こうした行いを通して、さまざまな情報を受け容れていくことができるでしょう。カードの意味は、以下の通りです。 1.独自性:過去世においてどんなエネルギーを宿していたか 2.特質:今の人生でも残る過去世での資質 3.課題:過去世における最大の課題(今の人生でも同じかもしれません) 4.啓示:断ち切るべき宿命 5.救い:どのようなエネルギーによって支えられるか 6.上昇:成長するため、どんな形で役立つか 7.移行:学びの結果として、どのようなエネルギーと接しようとしているか ● スリーカード・クエスチョン 『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』は、あなたの疑問、取り組んでいる問題に役立つ情報をもたらしてくれます。スリーカード・スプレッドを通し、すぐに役立てることができる洞察力を自分のものにしましょう。カードが知らせてくれたことを文章で記録しておき、後で見直してメッセージの意味を考えるのもよいでしょう。スリーカード・スプレッドには以下のような質問が向いています。 ・ 恋愛関係のバランスを取るために知っておくべきこと、すべきことは何か ・ 仕事面で成長していくために知るべきことは何か ・ より良い形で世界の役に立つためにはどうすればよいか ・ スピリチュアルな意味で成長するために、自分の内面で必要なことは何か ・ 経済面での豊かさを実現するために、自分の内面で必要なことは何か ・ 今の人生に癒しをもたらすために知るべきこと、すべきことは何か 1.強さ:その時の状況において自分に宿っている強さと能力 2.ハート:その時の状況において、あなたの心が知ってほしいと思っていること 3.課題:成長するためにあなたが癒すべきこと、すべきこと ● ワンカード・クエスチョン 集中力が必要なワンカード・リーディングには、以下のような質問が適しています。 ・ 今日、自分を最良の状態にしていくためにつながるべきエネルギーは何か ・ 今の自分に宿っている強さ、あるいは能力を象徴するエネルギーは何か ・ 今日の導きは何か ・ 今日私がエネルギーと注意を向けるべきものは何か ● 飛び出してくるカード シャッフルしている間に、カードが飛び出してくることがあるかもしれません。この楽しい瞬間に介在しているのは、カードをシャッフルしているあなただけではありません。導きを求めるメッセージを得ようとするときは、天使や祖先の人々、先人たち、そしてガイドが私たちを取り囲むように集まり、成長のためのスペースを作ってくれるのです。 シャッフルしているときにカードが1枚あるいは2枚飛び出てきたら、脇に置いておき、リーディングにおける追加情報や、さらなる導きとして解釈してください。多くのカードの中で1枚か2枚だけが表向きになっている状態も“ジャンパー”として解釈します。ほとんどのカードが表向きになっているときは、一度元の状態に戻して選び直してください。 ※ アプリ版ではジャンプカードも引いた枚数に含みます。また「横向き」の設定はございません。予めご了承ください。 ● 逆さのカード カードが上下逆さの状態になることがあります。心配は要りません。逆さのカードを心配する人は決して少なくありません。タロットカードを巡る迷信のせいでしょう。私は、逆さになったカードが注意を惹こうとしているのだと考えます。天使と祖先、先人たちが、逆さになったカードをよく見るよう求めているのです。そのカードのエネルギーとつながっていない状態について知らせようとしているのかもしれません。エネルギーのつながりがさまたげられている状態は、恥ずべきことではありません。こうした情報を受け容れることが支えとなり、成長の助けとなります。聖なる存在からメッセージを受ける行いであるリーディングでは、自らに宿る才能が明らかにされるだけでなく、与えられている課題を克服する方法が示されます(課題は誰にでもあります)。 私自身、リーディングを行っているときは、カードの上下の向きが正しくなっているほうがよいと感じます。それでも、カードが逆さまになることはあります。こうした状況がリーディングの意味を強めることになります。カードを混ぜる―たとえばすべて裏向きにして、手で回すようにすると、向きが逆になるカードも出てきます。こうした方法で、リーディングにさらなる深みを出せるでしょう。あくまで好みの問題です。 ※ アプリ版では「設定」で「逆位置」を「ON」に設定することで逆向きが出現するようになります。 ■ 体験を楽しみましょう 『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』と関わっていくのは、ワクワクする体験です。もちろん、導きを求めて聖なる存在に近づこうとする行いには真摯な態度が必要です。ただ、このカードはあなたが幸福へ向かって歩んでいく道を支えるものにほかなりません。まず楽しんでいただきたいのです。困ることがあっても、それにこだわりすぎて、不満を感じてほしくはありません。『エンジェルズ&アンセスターズオラクルカード』は、いつもあなたのことを気にかけてくれる、そしていつも率直な態度で接してくれる愛すべき友だちだと思ってください。あなたにとっての最良の状態を、常に心から願っているのです。 ーーー著者についてーーー ● リリー・モーゼス(アーティスト) リリー・モーゼスは、目で見ることができるもの、見ることができないものも含め、すべての生命の美しさからインスピレーションを受けた作品で知られる画家。主としてアクリル絵の具と鉛筆、金箔を使った作品を手がけ、神話や伝説で語られる象徴や原型的なモチーフをテーマとする。ニュージーランドで生まれ、12歳のときにオーストラリアに移住し、現在はクイーンズランド州に在住。 ● カイル・グレイ(著者) カイル・グレイは幼い頃にスピリチュアル体験を経験し、わずか4歳のとき、亡くなった祖母の魂の訪問を受けるという現象があった。目に見えないものの声を聴き、姿を見て感じ取りながら育つ過程で超自然的体験を重ね、十代のうちに愛と天使が宿す力に目覚める。 現在はスピリチュアルの分野で最も有名な専門家の一人として知られている。自分ならではの方法論を通し、現代人に伝わりやすい形で天使やスピリチュアリティを紹介し、古代のスピリチュアル思想に関する知識を広めている。 世界中で講演を行い、イギリス国内およびヨーロッパではチケットが入手困難になっている。スコットランド、グラスゴー在住。6冊の著書と3種類のオラクルカードを手がけている。
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