説明
すべての人間関係は、それが感情、肉体、メンタル、スピリチュアルな面のどのレベルにあっても、終わることのない学びのプロセスであり、魂の悟りの一部分と言えるでしょう。どのカテゴリーであっても(私はたくさんのカテゴリーがあることに感謝していますが)、人間関係とは教材となり、新しい洞察と学びがあるごとに、あなたの魂はその経験から、より強く、そしてより豊かになるのです。 ポジティブなものでも、ネガティブなものでも、私は、あなたが人生で経験するいかなる関係性も、魂が成長するためのレッスンであると心から信じています。あなたが自分自身のどの側面について取り組む必要があるか、さまざまな関係性が不思議な方法で教えてくれます。時として、自分の弱さや不安がさらけ出されてしまうような関係性もあります。たとえば、誰かに注目されたい、認めてほしい、受け入れてほしいといったようなことです。同じように、あなたが感じてきた閉塞感の原因を突きとめたり、あなたの生活の中で、愛や平和、癒し、喜びが必要な箇所を特定してくれたりするのです。もちろん、本来のあなたがいかに強く、自信があるかを教えてくれる関係性もあります! 実際には、どんな関係性もあなたそのものを表します。人間関係は、私たちにとっての鏡であり、目を向ける必要があるものを常に映し出しています。ここでの問いは、あなたがこの鏡を覗き、学ぶ必要があるものに対してオープンでいたいと思っているか、もしくは、学ぶべきことなどないふりをして通り過ぎ去るのか、ということです。そして、多くの人は自分を守るためにペルソナ(仮面)を身につけるようになります。成長し、進化していく中で、ペルソナも変化していきます。そのためにも、人間関係という鏡を見るプロセスがより大切な意味を持ち、自分が何者であるか、何者になっていくか認識できるようになるのです。 私がラジオ番組やワークショップ、イベントや講演でよく受ける質問は、人間関係における愛や心の事柄です。それが現在進行形の関係であっても、潜在的な関係、未来に望む関係、または家族関係や友人関係であってもです。ありがたいことに、多くの人にとって人間関係とは、生涯をかけた〝誓い〟です。そしてもちろん、私たちの幸せの重要な部分を担っています。 愛に関する問いや、人として惹かれ合うこと、個人的なつながりに関する問いは、それぞれとてもユニークです。答えを求めている時、私は自分の人生経験だけを当てはめるのではなく、いにしえの叡智やタロットカードのガイダンスに、方向性や明確さ、外側からの視点を求めます。 伝統的なタロットカードは、占いの形をとっており、大アルカナカードと小アルカナカードで構成されています。最初のタロットカードは、中世に出現したと言われていますが、正確な起源は謎に包まれており、時代を越えた占いの道具として人々を魅了し続けています。 このカードデッキは特に、古来のタロットカードの広い理解と叡智を込め、心の事柄についてガイドし、人間関係で役立つように創られています。65枚の美しい絵は、自分の人間関係を直感的または霊的な視点から見る機会を与えてくれます。そして、純粋な感情に基づいて判断してこなかったことも、よりよい判断にするための手助けになるでしょう。 あなたはこのカードによって、自分の目の前にあるものは本当は何なのか、どのようにしてここにたどり着いたのか、そしてどこへ向かう可能性があるのかを見られるようになります。私は、未来がすでに決められているものだとは思っていません。あなたの今日の行動は、未来を変えることができるのです。そして、人間関係にも同じ原理が当てはまります。ひとつの小さな行動が、もっとも驚くべき変化の波紋につながることもあるのです。 このカードは、初心者はもちろん、タロットカードやオラクルカードを使ったことのある人でも、誰でも使えるように創りました。古代の叡智にアクセスし、自分のサイキック能力と結び付けることが私は大好きです。それによって、まったく新しい世界の扉を開き、直感的にものを見る力が得られるのです! このガイドブックには、示唆的な問いがたくさんあることに気づくでしょう。具体的なものもあれば、深い意味を持つものもあります。それらの問いによって、皆さんが立ち止まり、考え、新たな問いを持ってくれたらと願っています。 これまでも私は、生まれながらの直感的な能力を目覚めさせ、その能力を活用したい人たちを情熱的に支援してきました。そのため、このガイドブックでは全体を通してサイキック能力の開発や、色、形、シンボルの意味、カードの並べ方、占いの方法、数秘術、チャクラ、イマジネーションといった手法を解説していきます。参考までに、私のワークショップでは、これらすべてをカバーしています。オラクルカードを使うことによって、心を開き、魂の眼ですべての関係性を見ることができるようになるでしょう。その結果、今まで以上によい関係性があなたを待っていることでしょう。それは、あなたの魂から創り出す関係性なのです。 私はサイキック・ミディアムとして仕事をする中で、関わるすべての人に魂のレベルで感謝の念を持つようになりました。この仕事は、心からの愛を表現したり、魂の存在として人と関わったり、自分が学ばなくてはならないレッスンを読み解くことへの助けになっています。皆さんにとっても、このカードがそういったことに役立つことを願っています。このカードは、恋人たちだけのものではないのです!愛をテーマにデザインされ、自分自身との関係を含む、さまざまな関係性を理解し、構築し、改善する時に役立つように創られています。 パートナーとより親密になるために、親や兄弟をよりよく理解するために、我が子をガイドするために、友人関係をさらによくするために、新しい関係性を創るために、ぜひこのカードを使っていただきたいと思います。 これは、あなたにとっての最初のオラクルカードかもしれませんし、たくさんある中のひとつかもしれません。いずれにしても、皆さんがそれぞれの旅路で成長し続け、サイキック能力を開発し、目の前に現れるすべての関係性を受け入れ、ポジティブな学びを見つけられることを、心から願っています。 たくさんの祝福をこめて ジョン・ホランド ーーー このデッキの使い方 --- ※ 以下はカード版ガイドブックの内容をアプリ用に編集したものです ● カードの構成 ◆ 大アルカナカード 大アルカナカードは 22枚あり、それぞれのカードに0から 21 の数字が振られています。大アルカナカードは、あなたの人生、またはリーディングを受けている人の人生に表れている主要なテーマや霊的な学びを表します。大アルカナカードの中には、きわめて原型的な人物像が描かれているカードもあり、それはまた、個人が持つ資質を表していることもあります。 ◆ 小アルカナカード 小アルカナカードは 36枚あり、物質、感情、精神、魂という4つのカテゴリーに分かれています。各カテゴリーはそれぞれ9枚のカードで構成され、1から9までの数字が振られています。小アルカナカードは、日常生活に即した事柄を表し、心に関する特定の事柄に対して個人がどのような反応をするか、その時に沸きあがる感情、現在起こっている出来事を表します。小アルカナカードは、解決法や前に進む方法について、方向性を与えてくれるでしょう。 理解を深め、古来からのタロットカードと私の解釈を統合するために、伝統的なタロットカードにあるシンボル(ペンタクル、カップ、ソード、ワンド)を取り入れています。 ○ 物質のカード/赤の縁取り/五芒星 仕事、財政、金銭、繁栄、世俗的な仕事、物の所有・損失、安心感などの事柄を表します。 ○ 感情のカード/緑の縁取り/カップ 心の関係性、気持ち、渇望、愛、喜びなどの事柄を表します。 ○ 精神のカード/藍の縁取り/剣 コミュニケーション、思考、考え、知性、心の働き、さらには障害、困難、決断、パワーなどの事柄も表します。 ○ 魂のカード/紫の縁取り/杖 いきいきとした生命色、ひらめき、霊的な力と原理、強い願望、意思の力、情熱などの事柄を表します。 ◆ チャクラカード チャクラとは、身体のエネルギーが集まるスポットで、サンスクリット語で〝回転する輪〟を意味します。私はよく〝スピリチュアルバッテリー〟と呼んでいます。人間の身体は複雑精緻にできていて、エネルギーが流れるエーテル状の経路が網の目のように張り巡らされています。霊的な情報や生命エネルギー(気/プラーナ)を送受信するエネルギーセンターとして働き、心身の健康や霊的成長に大切な役割を果たしています。身体のあちこちに存在していますが、このカードデッキでは、数多くあるチャクラの中でも主要な7つに焦点を当てています。 チャクラカードを引いた場合、そのチャクラが表す特徴に意識を向けましょう、というメッセージです。そして、カードや並べ方の解釈に準じて、その情報を活用してください。また「このチャクラは今、私の人生に起きている出来事から影響を受けているだろうか?」と自分に問いかけてみてもよいでしょう。 ● カードを使う準備 このカードを最大限に活用できるように、カードを使い始める前に役立つ情報とアドバイスをご紹介しましょう。 1. カードデッキを使う時には、折に触れて、カードをクリアリングすることが大切です。その方法として は、太陽や月の光が当たる場所にカードデッキを置いたり、セージやお香の煙にくぐらせたり、神聖で清らかな白い光でカードを満たすイメージを浮かべたりしてください。また、透明な水晶やアメジストの上に置く方法もあります。 2. この解説とカード詳細を全て読みましょう。解説や意味を記憶に留めるために、何度も読み返してかまいません。リーディングを始めたばかりの頃や学習中の段階では、このガイドブックを存分に参考にしましょう。しかし、カードを理解して自信がついたら、大切な場所にしまってしまいましょう。できれば、使う必要がなくなるのが理想です。皆さんには、このガイドブックに頼りきりにならないようにしていただきたいのです。 ガイドブックの解説とあなたの直感を織り交ぜ、このカードを自分自身の方法で使い、リーディングする準備がいよいよ整いました。どのカードも、あなたにとって何か特定の事柄を意味しますが、他の人にとっては、まったく別のものを意味する場合があります。まもなくあなたは、自分の直感とタロットの知識を統合し、独自の解釈ができるようになるでしょう。 3. リーディングの準備ができたら、カードデッキを取り出します。カードを手に取り、眼を閉じて、自分の中心に意識を向けましょう。雑念を払いながら、グラウンディングするために数回深呼吸をしましょう。あなたのチャクラを開き、純白の光が頭頂から入り、足の裏まで突き抜けていく様子をイメージしましょう。グラウンディングして、エネルギーが溢れてくるのを感じたら、その光が薄くなっていく様子をイメージしてください。 4. 次に質問をします。特定の質問でもかまいませんし、カード自身があなたに伝えたいことを語らせてあげるようにしてもかまいません。自分のエネルギーを込めるようにしてカードをシャッフルするか、もしくは、リーディングしている相手にシャッフルしてもらってもよいでしょう。もし、シャッフルしている間にカードが飛び出てきた場合は、カードがあなたに大切なことを伝えようとしているのです。 5. カードを選び、リーディングを行いましょう。デッキの一番上のカードを上にスワイプして選んだスプレッド(配置)の必要枚数を引きます。スプレッドの決められた場所に出たカードが大アルカナカードか小アルカナカードか、それぞれ何枚出たかを確認します。そして、カードの色、シンボル、言葉、数字もじっくり観察しましょう。1枚のカードに気を取られすぎてはいけません。すべてのカード、並んでいる順番に注意を向けましょう。ガイドブックの解説を活用して、カードが独自の言葉で語りかけるメッセージに耳を傾けましょう。自由に発想し、カードに語らせましょう。この時、自分の直感を信じましょう! 望む通りの答えが得られないからといって、期待するカードが出るまで何度もカードを引き続けることはやめましょう。リーディングとは〝予知の法則〟を行為で表したものです。必ずしも自分が望むものが得られないかもしれませんが、あなたにとって実際に必要なものが表れるのです。 このカードデッキには、逆位置というものはありません。カードを引いた時や並べた時、逆になっていても、それを正しい向きに置き換える手間がかかるだけです。ただし、そのカードには、少しだけよけいに注意を向けてください。このカードデッキの目的は、ポジティブな経験を生み出し、悟りとサポートを提供することであり、ネガティブな意味を示すことではありません。むしろさまざまな人間関係からの導きを示したり、あなたが先を見通し、最善の結果へとつながるような適切な選択が行えるようにガイダンスを与えるためにあるのです。 ● カードの並べ方 このカードには、さまざまな並べ方があります。ガイダンスを得るために、毎日1枚、週に1枚、あるいは月に1枚というふうに引くこともできます。このカードは、人間関係を強化する方法を探ったり、問題のある人間関係の水面下で何が起こっているか理解したり、心の事柄についての質問に答えてくれたりするでしょう。 私がすすめるカードの並べ方をいくつか挙げておきましょう。といっても、並べ方は自由です。自信がついてきたら、自分の好きな展開方法(スプレッド)を見つけ、独自の配置を創り出してください。 ● 1枚のカードでのリーディング 心の中で質問を考えてから、カードをシャッフルしましょう。これでよいと思ったら、カードデッキのどこからでもよいのでカードを1枚引きます。カードを選びやすいように、テーブルにカードを扇型に広げてもよいでしょう。引いたカードをじっくり眺め、どのような意味があるのか、解釈します。そして、カードの数字、ことば、色、人物、イメージ、シンボルなど、直感を働かせながら、カードに描かれたすべての要素を深いところまで観察していきます。あなたにとって魅力的に映った要素が、カードの解釈にどのような影響を与えているか考えてみましょう。 ● 3枚のカードの並べ方 このスプレッドは、過去、現在の状況、未来の可能性を素早く知りたい時に便利です。未来は変えられないものではないことを、ぜひ覚えておいてください。未来の可能性を示すカードが気に入らなかった時には、自分のエネルギーを変えて、いつもと異なる選択をしましょう。そして、好ましい何かを取り入れましょう。 ※ カード版では、引く順番が「現在」→「過去」→「未来」の順となっていますが、アプリ版では、「過去」→「現在」→「未来」の順となっています。ご了承ください。 ● 年間予測(追加スプレッドとして購入可能です) このスプレッドは、関係性が次の年にどのような進化をする可能性があるかを見るのに役立ちます。カードを1枚ずつ、月別に並べます。週や月を追うごとに自分のエネルギーが変化していくように、あなたの未来も変化していきます。最新の可能性を見ていくために、この年間予測は6ヶ月ごとに行ってもよいでしょう。 ● カードに質問をする時のコツ 質問を明確にして、焦点を絞りましょう。こうすることによって、カードの解釈がしやすくなります。 ・「○○は起こりますか?」といったような「はい」「いいえ」で答えが出る質問をしないようにしましょう。こういった質問は、未来が決められたものであることを示唆します。たとえば「今のエネルギーから見ると、○○が起こる可能性はありますか?」といった質問は、未来の可能性に目を向けた質問です。 ・「どうして」「なぜ」「何」といった言葉を入れた質問をするようにしましょう。言い換えると、具体的な質問をしてください、ということです。それによって、より有益な情報やガイダンスを得ることができます。 ・ どのように解釈すべきかわからないカードが出たら、その意味を明らかにするために追加でカードを引きましょう。 ● サイキック能力の開発 私たちは皆、生まれながらにサイキック能力を持っており、誰もがそれぞれの方法、それぞれのタイミングで開花させていきます。そして、千差万別の感じ方で、直感的に霊的な情報を受け取ります。 誰もがひとつ、あるいはそれ以上のサイキック能力を備えています。感じる(クレアセンティエンス:超感覚)人もいれば、聞こえる(クレアオーディエンス:透聴力)人もいて、見える(クレアボヤンス:透視力)人もいます。そのような能力は、特定のチャクラと対応していて、そのチャクラを通じて霊的な情報を受け取っています。リーディングを行う時は、カードから直接くるものではなく、自分の霊感が発する何かを感じるか、聞こえるか、見えるかに集中しましょう。そして、受け取った情報をリーディングしている相手に伝えてください。 あなたの直感が当たっていたら、自分の受け取ったもの(自分の感覚)を伝える大切さを理解し、直感を信頼しやすくなるでしょう。多くの場合、そういった情報は正確なのです。最初の頃は間違うこともあるかもしれませんが、気にしないでおきましょう。この能力は磨けば磨くほど、強化されていきます。 また、サイキック能力の開発においては〝思考のおしゃべり〟をやめて、心を静めるためにさまざまな瞑想を実践することをお勧めします。求める答えとは、外にあるのではなく、心の内側で見つかることが多いものです。そのため、思考のおしゃべりをやめられた時に、はじめて直感のガイダンスを自分のものにできるといってもよいでしょう。これから1週間、少なくとも1日15分間の瞑想に取り組んでみてください。思考が静まり、直感的でスピリチュアルなガイダンスが流れるスペースが生まれることに気づくでしょう。そして、日常的に瞑想することで、あなたの人生や生活のあらゆる側面によい影響が出てくることに気づくでしょう。 次に、特に顕著なこの3つの能力を磨く簡単な方法をいくつか紹介します。どの能力が抜きん出ているかは人によって異なります。 ◆ クレアセンティエンス(超感覚:内なる感覚) 誰もが皆、何となくわかるという感覚を持っています。これは、何か、または誰かについて強く感じる時に表れる第六感です。人に会った時、その人を好きになるかどうかがすぐにわかったという経験はありませんか? また、何かに強い感情や説明しがたいものを感じて取りやめ、結果的にそれでよかったことはありませんか? 特に何かを決心する時には、少し立ち止まり、「私はこの決定についてどう感じているのだろうか?」と自分の心にたずねてみましょう。ポジティブな感じ、またはネガティブな感じがしますか? その理由は何でしょうか? 自分の直感に従うことで、よりよい選択へと導かれるでしょう。 ◆ クレアオーディエンス(透聴力:内なる聴覚) あなたは、人が考えていることがわかりますか? 突然、頭の中で歌や音楽が鳴り出し、心が揺さぶられることはありませんか? これは、内なる聴覚として知られています。心は複雑なので、ただ合理的に対処しようとするだけでは不十分なのです! 最初のうちは、その内なる聴覚が自分の思考なのか、直感的な知恵なのかを区別するのに混乱するかもしれません。戸外に出た時、聴覚を広げる練習をしてみましょう。まず、遠くの音に耳を傾けます。そして今度は、近くの音に集中します。次に、すべての音を一緒に聞きながら、心の耳で音を聞き分けてみましょう。そこは、直感的な情報が流れ、聞こえる場所なのです。 ◆ クレヤボヤンス(透視力:内なる視覚) 人によっては〝はっきり見える〟あるいはクレアボヤンスといわれる力を備えています。直感によってもたらされる情報が、絵やシンボル、言葉、色として心の眼に映るのです。これらの情報を受け取るのは、眉間のあたりです。この能力を伸ばす簡単なトレーニングがあります。安全を確認しながら、火をともした小さなキャンドルを目の前に置きましょう。リラックスして、深呼吸を数回繰り返した後、キャンドルの火を数分間、見つめます。それから眼を閉じ、残像を観察します。残像を徐々に薄くして、これを繰り返します。この練習は、サード・アイの領域を強化します。 ● 色の解釈 私たちは、エネルギーと光からできています。人は多種多様な色をしていると言われるのはそのためです。どの色にもそれぞれのエネルギーと意味があり、その意味合いは文化や時代、現在の文脈、個人的な経験によって異なります。たとえば、猛烈に恋をしている人は、いきいきとした色を放っているので、見ればすぐにわかります! 私が最初に創った「サイキック・タロット・オラクルカード」では、さまざまな色の一般的な意味について紹介しました。この「ハート」デッキでは恋愛、人間関係、心の事柄に焦点を当てているので、その文脈で解釈できるように色の意味を変えています。 このカードデッキを使う時、どの色が多く使われているか、すべてのカードを確認してみてください。また、目が引きつけられる色があれば、それにも着目しておきましょう。色を解釈する時、これから述べる情報や「サイキック・タロット・オラクルカード」で説明した色の情報、色の意味を知るのにリソースとなるものは何でも自由に活用してください。もしくは、自分自身の解釈でもよいです。常にそうであるように、自分の直感を信頼して、その瞬間にその色がどんな意味を持つのか、解釈していきましょう。 次に、愛に関連するスペクトルの色の基本的な説明をします。 【赤】 情熱、ロマンチックな恋愛、熱意、大胆さ、バイタリティー、パワー、自信、勇気、怒りを象徴します。赤色はベース• チャクラに関連する色です。 【オレンジ】 温かさ、思いやり、創造性、好奇心、喜び、根気、自尊心、個人のパワー、ごまかしを象徴します。オレンジ色はサクラル・チャクラに関連する色です。 【黄】 喜び、ポジティブなエネルギー、明瞭さ、気づき、洞察、焦点、楽観主義、悟り、燃え尽きることを象徴します。黄色は、ソーラー・プレクサス・チャクラに関連する色です。 【緑】 癒し、バランス、配慮、反映、再生、学び、調和、成長、嫉妬を象徴します。緑色はハート・チャクラに関連する色です。 【青】 平和、誠実、真実、コミュニケーション、表現、自由、冷静さ、分離、悲しみを象徴します。青色はスロート・チャクラに関連する色です。 【藍】 知恵、エンパワーメント、個人的な洞察、知覚、問題解決、理解、孤独、絶望を象徴します。藍色は、サード・アイ・チャクラに関連する色です。 【紫】 よい判断、充足感、心の平穏、バランス、知恵、忍耐、信頼、障害を取り除く、不安を象徴します。紫色はクラウン・チャクラに関連する色です。 【ピンク】 無条件の愛、幸福、友情、愛らしさ、ロマンス、優しさ、受け入れること、弱さを象徴します。 【白】 新しい始まり、中立、真実、結婚、シンプルさ、明瞭さ、正直さ、冷たさを象徴します。 【茶】 居心地のよさ、忍耐、信頼性、安定性、謙虚さ、真正、親しみやすさ、しっかりした状態、頑固さを象徴します。 【黒】 パワー、権威、可能性、防御、問い、未知、圧倒された状態、恐れ、不幸を象徴します。 【金】 成功、資質、個人のパワー、幸福、実現、真の友情、スピリチュアリティ、過剰、身勝手さを象徴します。 ● 数秘術による意味 数秘術は、数字や日付、あるいは文字を数字に置き換えて、その意味を理解する方法です。どの数字も固有の周波数と波長で振動しており、それをふまえれば、人生におけるパターンやサイクルがよりよく理解できるようになるでしょう。 数秘術は、タロットリーディングで活用することができ、並んだカードを読み取る際に新たな意味を加えます。自分自身のリーディングをする時でも、他の人にする時でも、並んだカードの中に同じ数字があるかどうかに注意を払いましょう。カードが何を伝えようとしているのかを解釈する時、もし同じ数字のカードが何枚かあれば、その数字のバイブレーションを考慮し、あなた自身の解釈に加えましょう。 大アルカナカードには、0から 21 までの数字が振られており、36枚の小アルカナカードは、4つのカテゴリーに分類され、それぞれ1から9までの数字が振られています。小アルカナカードに数秘術を当てはめるのは、とても簡単で、カードの数字を使えばよいだけです。大アルカナカードについては、2桁の数字を足して1桁にします。たとえば 16 という数字は、1と6を足して7になります。こうして、ひとつの数字の意味を解釈すればよいのです。この場合は、7という数字のエネルギーを読み取ります。 以下に、数字が持つキーワードを挙げています。 【1】 はじまり、リーダーシップ、勇気、意思力、自立、勝利、プライド、頑固、挑戦的、好戦的、積極的 【2】 バランス、パートナーシップ、優しさ、思いやり、受容力、コラボレーション(協働)、選択、敵対、怠慢 【3】 創造性、調和、幸福、成長、つながり、情熱、子ども、疑念、不誠実 【4】 信頼性、誠実、正直さ、忍耐、一貫性、構造、停滞、弾圧的、制限 【5】 自由、変容、官能、欲望、変化、抵抗、不確実、矛盾、悲しみ 【6】 家族、平和、協力、妥協、忠誠、役割、制約、嫉妬、疑念 【7】 魂のつながり、内なる気づき、理解、洞察、分析、実用性、無関心、分離、批判 【8】 憧れ、公正、正直、心地よさ、安全、制御、摩擦、衝突、憤り、抑圧 【9】 進展、更新、生命力、インスピレーション、気前のよさ、移り変わり、終結、迅速、劇的な出来事 ● シンボルとイメージ 潜在意識は、視覚につながる情報がなければ機能しないと言われています。心の事柄(愛する人たちや、自分が性的関係を持ちたいと思う人たち、もしくは、過去に終わってしまった恋愛や人間関係など)を考えた時、私たちの意識や魂に、それぞれ独自の視覚的な印象を残しています。タロットの絵柄は象徴的なもので、描かれている情景、シンボル、形、人物は、各カードに特定の意味を与えており、これらの要素に通じておくことは大切です。 なぜなら、それによってカードの情景、シンボル、形、人物が、あなたの直感もしくは〝霊的データベース(私は好んでそう呼んでいます)〟の一部となり、そこに刻み込まれるからです。そうすれば、細部に対する鋭い眼力が養われ、あなたの心にだけ響く他のイメージも見えてくるでしょう。 サイキック能力を開発していくと、たくさんのシンボルが新しい意味を持つようになります。あるシンボルをとってみても、あなたにとっての意味と、他の人にとっての意味がまったく違うこともあります。私がサイキック能力やミディアムシップ(霊媒)のデモンストレーションをしている最中によく起きるのが、重要な意味を持つ特定のシンボルが自分の意識に現れることです。「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、これは真実です。私の中でイメージやシンボルが現れると、それがリーディングしている人やメッセージを伝えようとしている人にとって、どれほどぴったりとくるものかわかるのです。多くの場合、関連するその人のストーリーがあるのですが、そのストーリーは、メッセージが本物であることを証明してくれるのです。 私はよく受講生たちに、ナイアガラの滝を心の中でイメージしてもらい、それが何を意味するのかを聞いてみます。考えすぎず、頭に浮かんだことをすぐ話してもらうようにします。ナイアガラの滝のイメージが〝力〟を表しているという人もいれば〝電気〟あるいは〝浄化〟を表しているという人もいるのです。しかし、私がリーディングした時は、ニューヨーク州北部やカナダという、より現実的な解釈をしました。人は皆、独自のイメージデータベースを発展させていくものです。 ここで私が伝えたいことは、自分へのリーディングであっても、他の人へのリーディングであっても、私たちはタロットカードを使うことによって、異なるシンボルや絵を物理的には別の意味を持つものと関連づけるようになるということです。 また、受講生の皆さんには、写真が載っている本や雑誌によく目を通すように話しています。写真だけでなく、絵、絵画、スケッチなどもお勧めです。イメージがあなたに伝えたがっているメッセージを語らせましょう。特定のイメージに対して、どんな感情が湧いてきますか? 刺激を受ける? 嬉しい? 悲しい? 心が惹かれる? このトレーニングは、あなたの潜在意識がイメージを吸収し、活用するため、霊的データベースに取り込むために行います。タロットカードを使い、シンボルの違いに気づくと、あなたが生まれ持った直感的なサイキック能力が高まり、すべてが役に立つのです。 最後に、シンボルを受け取った時にどのような解釈をしたか、タロットの中にシンボルを見つけた時に何を感じたかを日記のように記録しておくことをお勧めします。自分自身にこう問いかけてみてください。自分にとって、このシンボルは何を意味するのだろう? そこから沸いてくる感情は? 頭に浮かんだことや感じたことを言葉にすることで、その意味をはっきりと潜在意識に刻み、活用できるようになります。そしてまた、同じシンボルが何度も出てくる場面に遭遇するでしょう。 ーーー制作者について--- ★ 作者:ジョン・ホランド ジョン・ホランドは、世界でもっとも評判が高く、名を知られているサイキック・ミディアムのひとりとして、スピリットとのユニークなコミュニケーション方法を開発し、ミディアムシップの公開デモンストレーションを行っています。疑うまでもなく、彼は自分の芸術に完全性と妥当性をひたむきに求める真のプロフェッショナルです。 テレビ番組や「ギャザリング」というグループリーディングであっても、あるいはサイキック能力のデモンストレーションであっても、ジョンの軽快さやユーモアは変わらず、その素晴らしい能力で多くの人に安心感をもたらしています。また、ジョンは『サイキック・タロット・オラクルカード』『パワー・オブ・ザ・ソウル』(ともにJMA・アソシエイツ)、『サイキック能力に目覚める瞑想CDブック』(ダイヤモンド社)など、ベストセラーを送り出した作家でもあります。 ★ タロットコンサルタント:アン・ヘンツ(アン・ハンス) アン・ヘンツ(アン・ハンス)は、タロットを30年以上学び、今もなお、タロットに魅了され続けている、世界的なマスター・タロット・リーダーです。個人セッションでは、クライアントが潜在能力を活かして望む人生を築けるように手助けしたり、タロットを活用していく方法を教えています。 また、アンはサウンドヒーラー(体感音響セラピスト)であり、プラニックヒーラー(生命エネルギーを使って身体全体を癒すヒーリングのセラピスト)、臼井式レイキマスター、米国オルターナティブセラピスト協会認定ホリスティックカウンセラーでもあります。安定感があり、心がこもった彼女のリーディングやセラピーのアプローチには、企業研修の講師やテクニカルライターといった彼女の前職の経験が活かされています。 ★ アーティスト:ジョン・マトソン ジョン・マトソンはウィスコンシン州ミルウォーキーに生まれ育ちました。幼少期から芸術に親しみ、ミルウォーキー・ハイスクール・オブ・アーツ、そしてミルウォーキー・インスティテュート・オブ・アート・アンド・デザイン(MIAD)に入学し、1994年にイラストレーションの芸術学士号を修得、卒業しました。 ジョンは主にゲーム向けのイラストを描いており、その作品が世界中で出版されたことから、彼自身も世界中を飛び回るようになりました。ジョン・ホランドの前作『サイキック・タロット・オラクルカード』の作品は、これまでの経歴で最大の功績となり、カードユーザーから素晴らしい評価が寄せられました。 現在、フリーランスのイラストレーターとして活躍する傍ら、母校で非常勤講師として、教鞭をとっています。同僚の講師や学生たちとクリエイティブな関わり合いを持つことが、ジョンにとって、良識と謙虚な姿勢を持ち続け、インスパイアされ続ける要因となっています。彼の多くの教え子たちは、それぞれの仕事の中で、ジョンのこのカードの作品をお手本にしたいと話しています。
レビュー
レビューはまだありません。